【おすすめ】手紙 東野圭吾【小説】

手紙

こんにちは、ひなたです。

おすすめ小説の紹介です。
東野圭吾のヒューマンドラマ作品。

    手紙
    東野圭吾
    単行本発売日:2003/3/1
    文庫本発売日:2006/10/10

強盗殺人を犯した兄をもつ弟直貴。
家族に犯罪者がいるというだけで直貴は様々な差別を受ける。

弟の進学の金欲しさに強盗に入った、
というところも心境は複雑。

結婚も夢も就職も人生のひとつひとつの段階で常に兄が足をひっぱる。
兄を憎まずにはいられない。
だけど兄には自分しかいない。

「差別は当然」と言う男性に出逢い、直貴は改めて自分のすべきことを見つめなおす。
犯罪を犯したのは兄だ。
直貴が悪いわけではない。
だけど直貴が差別を受けるのは当たり前だと言う。

東野圭吾作品にはいつも、改めて考えさせられる。
差別はいけない。
なぜ何も悪くないのに差別を受けるのか、ひどい。
というきれいごとを考えさせられる。
それは本当に正しいのか。
残酷だけれど、改めて世の中はそういうものだと思う。

最後まで哀しいお話。
罪を悔いても、罪を償っても、普通の幸せは手に入らないのかもしれない。

小説と映画の違い

あまりにも異なる作品でした。
映画を見る場合はほぼオリジナルと思って見たほうが良いです。

大筋は似通っているのですがこんなに違うのかと驚きました。
映画では表現しずらい部分を削除したり、変更したりはよくあることですが、ここまで違うのは珍しいのでは。

逆に、異なる作品として見たときに、同じ「強盗殺人を犯した兄をもつ弟」という題材で、
同様に「差別を当然」受ける現実について改めて考えさせられる。

映画もとてもよい作品です。

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