こんにちは、ひなたです。
切なくて苦しい泣ける映画を紹介。
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タイトル:護られなかった者たちへ
邦画
ジャンル:サスペンス、ドラマ
公開:2021年
監督:瀬々敬久
出演:佐藤健, 阿部寛, 清原果耶
2011年3月11日に発生した東日本大震災の被災地、避難所から始まります。
当時何度も目にした悲惨な光景。
大切な人が見つからない人。
大切な人を失った人。
暗い目をした人々で溢れる場所。
そんな場所で生まれる小さな優しさ。
被災当時の生活と9年後の生活が交互に流れ、
被災当時の孤独から徐々に人のぬくもりに触れていく優しさ。
9年後に起こる連続殺人事件。
9年後の生活保護の問題を通して、被災当時の生活保護問題に遡る。
東日本大震災、生活保護、連続殺人と3つの要素が少しずつ関連を持っていく。
東日本大震災のエピソードだけでも泣けてしまう。
生活保護については今現在様々な課題がある。
本当に必要な人とそうでない人との見極めは難しい。
連続殺人というサスペンス要素を省いてもとても良い映画だと思う。
まとめ
佐藤健の演技力がすごい。
利根泰久のやさぐれた雰囲気、大切な人に対する優しい笑顔。
信頼できる人たちの間で徐々に笑顔が増えていくシーンも微笑ましい。
箸の持ち方がとても汚いシーンがあるのですが、それも役作りのひとつらしい。
阿部寛はいくつも刑事役を演じていますが、これまたちょっと変わり者。
震災で大切な人を失った笘篠刑事の暗さ、
震災からもずっと街を守ってきた辛さがにじみ出ている暗い目。
決してハッピーエンドではなくて、すごく哀しい気持ちになる作品。
誰も最後まで幸せではなくて、
でもそうするしかなかった、そうしなければ耐えられなかった、という切ない想いが残る作品です。
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