こんにちは、ひなたです。
大好きな作家さん貴志祐介さんの作品です。
-
クリムゾンの迷宮
貴志祐介
文庫本初版:1999/4/10
ジャンルはホラー、アドベンチャーになるのかなあ。
最初は完全にアドベンチャー。
ゲームみたいな世界に突然放り込まれた主人公。
小型ゲーム機を通して指示や情報を与えられて進んで行く。
今まで読んだ貴志祐介作品にはない展開なので戸惑った。
こんな非現実的な物語も書かれるんだなあという印象だった。
誰が敵で誰が味方か。
誰が敵に、味方に、なりうるのか。
疑心暗鬼になりながら進んでいく。
途中からはホラー要素が強い。
これは現実なのか。
どうやって逃げるか、逃げ切れるのか。
非現実と思いたい状況。
中盤から後半にかけては、どきどきぞくぞくの連続。
まとめ
途中まで非現実感が強すぎてありえないよねぇ~とか思いながら読んでいたけれど、
最後の最後ですべて誰にとっても、ありえなくもない話なんじゃないかな、と恐怖を覚える作品。
誰にとってもありえるとはいえないけれど、ある条件下にいる人間にとっては、
現実に起こるのではないかと思わせる作品。
貴志さんの作品はそういうところありますよね。
もし自分の身に起こったら、と思わせる恐怖。
全部読み終わってから再度読み返したくなる作品。
リンク